
妊娠中には生ものを控えた方がいいとよく耳にしませんか?
お寿司が大好物!という方も多いでしょうし、つわりで食欲がなくなっていて、さっぱりしたお寿司なら食べられそうなこともありますよね。
妊婦さんでも食べていいお寿司のネタ、注意が必要なネタをご紹介します。
妊婦さんがお寿司に注意する理由は?
お寿司やお刺身は生の魚を使用しているため、リステリアやアニサキスによる食中毒の危険性があることが1番の理由です。
リステリアの原因となる食べものは、冷蔵庫や塩漬けなどで長期保存ができ、加熱せずに食べられるものが多いと言われています。
スモークサーモンや生ハムなどが注意すべき食べものとして有名ですが、生鮮食品にも付着している場合があります。
アニサキスは寄生虫で、サバに寄生していることで有名です。
サバだけでなく、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、イカなどの内臓表面にも存在しているので注意が必要です。
厚生労働省によると、アニサキス食中毒は令和元年では338件の報告があったそうです。
また、国立感染症研究所によると、2008~2011年の4年間でリステリア症を発症したのは合計307名で、そのうち236人(77.6%)が65歳以上の高齢者だったそうです。
リステリアやアニサキス、ノロウイルスなど、食中毒の原因となる細菌やウイルスは加熱することで死滅します。
食中毒予防という観点では、すべての食品を加熱して食べることができると安心です。
もちろん、生の魚を食べないに越したことはないのですが、どうしても食べたい時だってありますよね。
発症者の数を考慮してみても、過度に神経質になる必要はなく、常識の範囲内であれば食べてもいいのではないかと思います。
その際には新鮮な魚を選び、なるべく早く食べること、衛生的で信頼できる飲食店に行くことなどに注意しましょう。
食べていいネタ・注意した方がいいネタ
加熱している、または生魚を使っていないお寿司は当然ながら安心して食べることができます。
【安心して食べていいお寿司のネタ】
▼ツナマヨ
・DHA、EPAたっぷり!ツナ缶は水銀の心配もありません。
▼たまご
・タンパク質やビタミンたっぷり!
▼ボイルえび
・加熱してあるので安心です。
▼ゆでだこ
・加熱してあれば安心できますね。
▼いなり
▼納豆巻き
▼梅しそ巻き など。
最終的には自己判断になりますが、新鮮な生魚が提供されているのであれば、時々食べることは問題ないと考えられます。
それでも、少し注意をした方がいいかなと思われるネタもあります。
【注意した方がいいネタ】
▼生、加熱が不十分な二枚貝(ホタテ、カキ)
・ノロウイルスの危険性があります。しっかり加熱してあれば問題ありません。
▼ローストビーフのお寿司
・低温調理のため中心部の加熱が不十分な場合があります。
・確率は低いですがトキソプラズマ症の危険性もあるため、控えた方がいいです。
▼生ハムのお寿司
・リステリアの危険性が否定できないので、控えておきましょう。
▼本マグロ、キンメダイ、メバチマグロ
・1週間に5貫以内であれば水銀の心配はありません。
▼ミナミマグロ、クロムツ、マカジキ
・1週間に10貫以内であれば水銀に心配する必要はありません。
▼あんこうのきも
・1貫(15g)でビタミンAが1245μg含まれています。
・1日のビタミンAの上限は2700μgなので、食べすぎには注意しましょう。
▼うなぎのきも
・1貫(15g)でビタミンAが660μg含まれています。
▼ほたるいか、うなぎのかば焼き、銀鱈の水煮
・1貫(15g)でビタミンAが300μg程度含まれています。
・少しだけ気を付けましょう。
ストレスの少ない食生活を送ってくださいね!
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妊娠中の方はこれからの予習に、子育て中の方はあっという間に過ぎていったあの日々の振り返りになるかもしれません。
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