長寿遺伝子をオンにする!遺伝子と生活習慣が大事!

夫婦

 

健康で長生きしたいという願いは、誰しもあると思います。

ただ、長生きできる人とできない人には、違いがあります。その違いは何でしょう?

今回は長生きのカギを握る「長寿遺伝子」のお話です。

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 

長生き出来る「要因」は、遺伝子と生活習慣

 

研究から、長生きのカギとなる「長寿遺伝子」の働きが分かってきました。

長生きできる人とその違いとは、①遺伝子レベルでの違い②生活習慣の違い です。

 

遺伝子レベルの違いは、改善がなかなか難しいとは思います。しかし生活習慣の違いは、

今からすぐにでも出来て、あまりお金をかけないで出来ることもあります。

そして、この遺伝子にも生活習慣にも関連があり、長生きのカギとなるのが「長寿遺伝子」です。

 

 

長生きのカギ「長寿遺伝子」とは

 

遺伝子

健康で長生きのカギを握るのは、「長寿遺伝子」が”オン”になっている事です。

 

健康で長生きをするヒケツは、「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」のスイッチがオン!になっている事です。

この長寿遺伝子は、各細胞内に存在しています。

体内60兆個の細胞一つひとつにオンオフのスイッチがあるのですが、これら全部のスイッチを一つ一つ入れるのは大変なことです。

それでは、一体どうしたらよいのでしょうか。

 

 

「長寿遺伝子」のスイッチを入れるには

 

それは「食事の量」を減らすことです。

カロリー量が減る状態が続くと、体は栄養分が足りない危険な状態と判断し、眠っていた長寿遺伝子がスイッチオンになります。

スイッチオンになった長寿遺伝子は、細胞の劣化を防ごうと活性化し、体の老化を抑えて若返りをはかるようになります。

 

遺伝子の実験

サルを用いた実験で、カロリー制限をしたサルの方が若々しさを保つ事が実証されました。(写真は酒井形成外科HPより)

 

研究の段階では「腹7分」、現状の3割減が最適条件となっていますが、

あまりに厳しく制限してしまうと栄養素が全身に行き渡らなくなって、栄養失調や健康障害を引き起こしてしまいます。

 

そのため、あまりに厳しい制限ではなく、

今までよりも少なく食べる
② 一つ
食材だけを減らすのではなく、全体量が減るように
③ 食べ過ぎていると感じている人は、まず、食べ過ぎないようにする
④ 腹8分目がわかるようになる(適量を知る)

ことが、わかりやすい制限となるでしょう。

 

 

「腹八分の量」を「よく噛み」、早食いを予防しよう

 

食事

よく噛んで食べる事で、早食いを防ぎ、過食を防ぎます。

 

日本には、昔から「腹8分に医者いらず」という言葉があります。

腹8分目は、満腹感をもとにしたお腹の物差しですが、適切な摂取量も同時に表現している優れた格言です。

 

早食いをしてしまうと、腹8分目を感じることができません。

また、常にお腹いっぱいに食べていると、「お腹いっぱい」になるまで食べないと、満足できない心理状態になってしまいます。

「お腹いっぱい」は満足のレベルでも、生活習慣のレベルでも過分な状態です。

 

 

「食べすぎ」を予防するためには

 

食べすぎを予防するには、

①食べ順を守る
②よく噛む
③食事中に水分をとる
④ゆっくり食べる

など、具体的な方法がいくつもあります。

 

まずは、身近にいるゆっくり食べている人、痩せている人の食べ方をよく観察してみましょう。

もしくは、一緒に食事をしてみましょう。

食事のペース、メニューなど参考になることがあるかもしれません。

 

長寿遺伝子をオンにすることは、意外にも人を観察して、生活習慣を改善することから始まるのかもしれませんね。

 

 

参考

40歳からは食べ方を変えなさい!「体の糖化」に気を付ければ、若くなる! 済陽高穂 三笠書房

 

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