コロナ禍で運動不足に!?運動して健康二次被害を予防しよう!

マスクの女性

 

新しい生活様式におけるスポーツの在り方

 

長らく続いた新型コロナウイルスの影響による外出自粛ですが、以下のような生活習慣の変化や体への影響が報告されています。

1)1日当たりの歩数が減少

2)体重が増加

3)休校中に運動不足や生活リズムの乱れ、自宅学習の集中力が続かないこと等の訴え

4)テレワークによる「肩こり・腰痛」「目の疲れ」等の不調の訴えが増加

5)座位時間が長くなることにより、血流の悪化や血栓ができるリスクが上昇  

など

 

なかでも、

感染症対策による活動制限・運動不足の長期化による影響が心配されています。

例えば、

  • ウイルス感染への不安
  • ストレス蓄積
  • 体重増加 生活習慣病の発症・悪化
  • 体力の低下
  • 腰痛・肩こり・疲労
  • 体調不良

〈子供〉

  • 発育・発達不足

〈高齢者〉

  • 転倒による寝たきり
  • フレイル ロコモ

 

などです。

 

ただ、これらは運動によって解消することもできるのです。

例えば

ウイルス感染への不安は、自己免疫力の向上 感染に対する抵抗力をつけることで解消できます。

そして、体重増加や生活習慣病の発症・悪化は、体重コントロールをすることで生活習慣病の予防・改善につながります。

他にも運動による効果として血流の促進がありますが、これにより腰痛・肩こりの改善

冷え性・便秘の解消 良好な睡眠が得られるなどたくさんの効果が期待できます。

 

特に高齢者には、

  • 筋量・筋力の維持 転倒防止
  • 認知症予防
  • 食欲増進が重要です。

 

 

安全に屋内・屋外で運動・スポーツをするポイントは?

 

まず、体調をチェック!

□平熱を超える発熱

□咳、のどの痛みなど風邪の症状

□だるさ、息苦しさ

□嗅覚や味覚の異常

□体が重く感じる、疲れやすい等

1つでも当てはまる場合には運動やスポーツは行わない。

 

次に感染防止の3つの基本

□十分な距離の確保

□マスクの着用

□手洗い・手指消毒

 

 

最後に運動・スポーツの種類ごとの留意点

 

ウォーキング・ジョギング

①一人又は少人数で実施

②すいた時間、場所を選ぶ

③他の人との距離を確保

④すれ違う時は距離をとる

筋トレ・ヨガ

①自宅で動画を活用

②こまめに換気

 

運動不足(身体的不活動)は健康に害を及ぼします。

安全な環境を確保して適度に運動・スポーツを行うよう心掛けてください。

高齢者や基礎疾患などのある方は、かかりつけ医に相談してください。

 

熱中症の予防!暑くなる日は要注意!

 

こまめな水分・塩分の補給、休憩の確保、風通しの良い服装や着帽、屋内では空調の使用等を行いましょう。

マスクを着用したまま運動・スポーツをすると、水分補給を忘れたり、体温が下がりにくいことがありますので注意してください。

また、マスクをしていつも通りの運動・スポーツをすると、運動強度が上がることがありますので、速度を落とすなど調整をしてください。

息苦しさを感じた時はすぐに外すことや休憩を取る等、無理をしないでください。

 

 

「手軽にできる!ながらでできる!?スポーツメニュー」

 

NHKでおなじみの「チコちゃん」が登場するリーフレットがスポーツ庁から公開されています。

引用 手軽にできる!ながらでできる!?Myスポーツメニュー ~みんなも一緒に動こうよ~

職場で自分のデスクに座ったままでできるものからちょっとした空き時間や子供が寝た後

などにできるものなど、具体的な隙間時間を指定しているのでいつ、どんな時にどの運動をしたらいいのかがイメージしやすいのが特徴です。

 

また、掲載されている運動メニューも筋膜リリースからトレーニングまで21種類。どれからやろうかなと迷ってしまいます。

 

やり方も写真付きでよくわかります。回数/秒数では、どのくらいやると「効果が出る」かが記載してあり、こちらがとても参考になります。

 

最近話題の「筋膜リリース」も3種類掲載されています。

足裏・背骨、首、肩、頭・ヒップと別れているので、凝っている部位別に行うのもいいですね。

 

これらのメニューでとても優れているのは、「安全」「誰でもできそう」という点です。

アスリートしかできないメニューや男性しかできないものではなく、老若男女みんなができるものです。

職場でするのもいいですし、ご家庭で家族そろってするのも良いでしょう。

 

中高年齢者については、体力の低下、生活習慣病等の発症や生活機能の低下(骨や関節、筋肉等の運動器が衰えるフレイルや、ロコモティブシンドローム、認知症等)をきたすリスクが高まります。

このため、意識的に運動・スポーツに取り組むことは、健康の保持,増進だけでなく、将来的な要介護状態を回避するためにも有効です。

ただ、運動を再開するときは、いつもより軽めから 運動強度や運動量は徐々に増やすようにご注意くださいね。

 

 

出典

スポーツ庁HP 新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について

リーフレット 安全に運動・スポーツをするポイントは?(令和2年5月22日改正版)

「手軽にできる!ながらでできる!?スポーツメニュー」

 

監修者情報

佐藤祐造

名古屋大学名誉教授・健康評価施設査定理事長

 


ヘルス × ライフ
健診結果、歩数、体重などあらゆる生活データを
管理できるアプリ。

健康に関するコラムを読めたり、
健診結果のAI予測もできます。

日々の健康管理を始めてみませんか?