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    夏に風邪の症状が出ると「夏風邪をひいた」と言います。ですが「夏風邪」は「冬にひく風邪」とは、原因も対処法も異なる事をご存知ですか?今回のテーマは「夏風邪を理解して、正しい対処法を知ろう!」です。

     

    夏風邪は、冬の風邪とは違う!

     


    夏風邪は高熱を出す事が特徴です。

     

    風邪の原因はウィルスによるものです。しかし冬季と夏季では種類が異なります。

    • 冬季の風邪:低温・乾燥で繁殖するウィルスが原因。例)ライノウィルス、コロナウィルス、RSウィルス(風邪とは異なりますが、インフルエンザも低温・乾燥で繁殖します) ●夏風邪:高温多湿で繁殖するウィルスが原因。例)エンテロウィルス(手足口病)、アデノウィルス(プール熱)。

    また、主な症状も違いがあります。

    • 冬季の風邪:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、発熱など。 ●夏風邪:発熱、腹痛、下痢、のどの痛みなど。

     

    3大夏風邪の特徴と症状

     

    プール熱、ペルパンギーナ、手足口病を「3大夏風邪」と呼びますが、それぞれの症状の特徴は次の通りです。

    ①プール熱の主な症状 発熱(大人の場合、38度から40度の高熱が約4日から7日間程度も持続すると言われています)、結膜炎(目ヤニや充血、目のかゆみなど)、咽頭炎(水分や食べ物を飲み込むのが苦痛になるほど、喉が炎症で腫れます)。

    ②ヘルパンギーナの主な症状 39度を超える高熱、口の中の水ぶくれや口内炎、のど周辺の炎症。

    ③手足口病の主な症状 39度以上の急な発熱(40度以上の急な高熱を出す事が多く、頭痛や悪寒などの症状が伴う)、手と足、口の中の発疹(発疹は、かゆみや痛みを伴う)、下痢。

     


    出典)WEBサイト「eo健康」ヘルスケア情報より

     

    夏風邪には「高熱」「口内やのど周辺の症状」が共通しているようです。のどの痛みがあると、食事がのどを通らず栄養が十分摂取できず、回復が遅れる可能性があります。また大人が夏風邪に感染すると、子供より重い症状となる場合が多いようです。

     

    症状別「夏風邪の対処法」

     

    ①高熱: 市販薬の解熱剤や風邪薬には胃腸障害や便秘を起こしやすいものもあるので注意が必要です。特に症状に下痢を伴っている場合は、ウィルスを排出しようとしている為、便秘になると逆効果となります。熱を下げるには、脇・背中・股関節周辺を冷やすと効果的です。 また冬の風邪は熱が出ると、体を温め汗をかいて熱を下げようとしますが、夏風邪は体力を消耗しやすく逆効果となります。発熱が続く場合は、早めに受診しましょう。

     


    喉の痛みや下痢が伴う夏風邪には、常温のおかゆや野菜スープが最適です。

     

    ②下痢: 下痢は腸内で感染したウィルスを排出する為に起こっているので、整腸作用のある薬や下痢止めを服用したり、上記①で記載したように、風邪薬の副作用で便秘になると逆効果となります。下痢が続く場合は受診して適切な薬を処方してもらいましょう。また下痢を起こすと脱水症状にもなりやすいので、水分を多めにとって下さい。

    ③のどの痛み: 温度も刺激になる為、常温のおかゆや野菜スープなど、のどの通りがよく胃腸に優しいものを摂取しましょう。痛みがひどい場合は、受診して適切な薬を処方してもらいましょう。

     

    夏風邪防止策は

     

    手足口病やプール熱は、今のところ予防薬や特効薬はありません。その為、免疫力を維持し、感染経路を防ぐといった日常の健康管理が大切になります。 ①口からの感染を防ぐ 感染経路も夏風邪と冬季の風邪は違います。冬季の風邪は咳やくしゃみによる飛沫感染が中心ですが、夏風邪は経口感染が多くみられます。家族内に患者がいる場合は、手洗いやうがいをしっかり行い、洗面所やトイレのタオルの使いまわしは止めましょう。

     

     

    ②免疫力の低下を防ぐ 夏風邪に限らず、免疫力の低下が病気に繋がります。夏は高温多湿の環境から、免疫力が落ちやすい環境にあります。次の点に注意しましょう。

    1)エアコン設定は室温28度に 体の冷やしすぎは免疫力の低下に繋がります。気温が28度になると汗をかきにくくなるので(クールビズでエアコンの設定温度を28度とする根拠でもあります)、室温設定は28度にしましょう。28度で暑いと感じる場合は、湿度を下げてみましょう。

    2)良質な睡眠をとろう 睡眠不足は免疫力に大きな影響があります。過去記事を参考に睡眠環境を整える、どうしても眠い場合は30分以内の昼寝をする等して、睡眠を確保しましょう。

     


    乳製品のタンパク質には免疫を活性化する成分が多く含まれています。

     

    3)食事に気をつけよう 発汗を促し免疫力を高める生姜やニンニクを使った料理が夏の健康維持には最適です。 肉類が重く感じられる場合は、チーズやヨーグルトを食べてみましょう。乳製品のタンパク質には免疫を活性化する成分が多く含まれています。

    今年は猛者に台風・大雨と、体調を崩しやすい天候が続いています。夏風邪にならないよう、しっかり健康管理を行って夏を乗り越えましょう。

     

    参考元:

    「eo健康」 冬の風邪とは大違い!夏風邪「プール熱」「手足口病」 
    https://eonet.jp/health/healthcare/health64.html

    「OMRON」 健康コラム 「夏風邪をひかない生活を」
    https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/109.html

    「厚生労働省」 手足口病に関するQ&A
    https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html

     

    監修:佐藤祐造(医師、愛知みずほ大学学長・名古屋大学名誉教授)

     

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